旅するコーチのblog

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ネットに繋がる時間よりも、自分に繋がる時間を。

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ネットに繋がる時間よりも、自分に繋がる時間を。

12月1日から今日までの12日間、京都の園部のその先の山奥にいました。
携帯を預け、インターネットから離れ、毎日瞑想をしていました。

今回は、奉仕(サーブ)をする側で参加し、毎日キッチンで料理の手伝いをし、配膳をし、後片付けをし、次の日の仕込みをするという毎日でした。

寒い京都でのコースだったので、お湯やお茶がなくならないように準備をし、体があったまるように毎日生姜をすりおろし、野菜だけの生活を送りました。
テレビもないし、携帯もなくて、日常のニュースもはいってこない空間で、非日常の時間。

それはそれは、普段味わえないような不思議な時間でした。


お菓子もなければ、お酒もないし、使える調味料も限られている中での、毎日はとても豊かでした。
小豆と砂糖があれば、あんこを作り、ドレッシングも毎日手作りをして、必要な量をつくります。
余ったごはんと果物で甘いキールを作ったり、五目うどんの残り汁がカレーうどんに変わったりもします。

なんでもある状態よりも、使えるものが限られた時の方が、工夫して楽しんで、小さな変化に喜びが生まれました。
なんでもお金を出せば買える時よりも、ひとつひとつを手づくりする嬉しさや、美味しさに驚きました。

70人分の食事を、6人の素人がマニュアルを見ながら、下ごしらえから後片付けまで、限られた時間の中で準備します。


初めて会う人同士だし、ひとりはオーストラリア人、ひとりはシンガポールからと、生まれた場所や、年齢、性別もバラバラ。
共同作業をする中で、多くを語らなくてもお互いを感じ、手伝い、助け合うチームワークもあったように思います。


得意なことが違うから、やり方も、こだわるところも違うけど、それがかえってバランスを保っていたように思います。


夜は、奉仕者(サーバー)同士でいろんな話をし、どんな経緯で今いる場所にいるかや、どんな経験をしてきたかを話し、少しずつお互いの距離が縮まっていきました。

 

「いつもは、自分の国でのこだわりがあるから、やり方にとっても執着してしまう。でもここにいる時は、やり方に執着はないから、いつでも変えられるし、変えてもストレスじゃないの」
そう話している言葉が印象的でした。

 

旅の間も、印象に残っているのは、いつもネットに繋がっていないリアルな時間でした。


東ティモールで18キロ先にある村まで歩こうとした時とか、
インドネシアの10日間の瞑想コースに参加しときも、
ラオスで、メコン川をスローボートで2日間のんびりと揺られた時も、
タイの孤児院で手刈りの稲刈りを手伝ったり、こどもと川に遊びに行った時も、
その瞬間その瞬間にいられた気がします。

 

ネットが悪い、便利さは敵だというつもりもなくて、そのおかげで旅ができているし、こうやって友達とも連絡がとれるテクノロジーに感謝しているのですが、いつのまにか情報に振り回されて、自分がからっぽになってしまうような感覚がありました。


目を閉じて、心静かに座り、自分の中に調和や心の穏やかさをつくり出す時間。


ついつい、いろんな思考がよぎってしまうけど、その思考をいったん止めて、自分の内側で起こっていることを観察する時間がもたらしてくれたのは、より今この瞬間を密度高くを体験するという、ことだった気がします。


思考のループにはまり、過去や未来に思い悩む時間をではなく、まさに今この瞬間に自分が何を体験しているのかを自覚し続ける、という体験は、自分の中をクリアにしてくれる感覚がありました。
言葉にすると、何かが抜け落ちてしまう気もしますが、この感覚は改めていいなと思いました。

 

自分が何を感じているか、自分が何を大切にしたいのか、答えは外にはなくて、やっぱり自分の中にあるんだなと、それはとってもコーチングにもつながるなと感じました。

 

答えをネットに探すことなく、自分の内側から湧き起こるインスピレーションから選択をしたいなと、10日間を経て、京都のオーガニックなカフェで思いました。

 

きっとこのタイミングで日本に帰国したのも、このタイミングで、ヴィパッサナに参加できたのも何かの流れなんだろうなと思いながら、しばらくこの流れを楽しんでみます。


年明けの予定はまったく未定なので、自分の心が動くことに足を踏み出してみたいと思います。

 

年末、一年をふり返りたいという人向けの単発コーチング、興味ある方はお声がけを(笑)

僕の来年の出発に向けて資金にさせていただきます。