旅するコーチのblog

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そろそろ諦めたほうがいいよ

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「かずくん、そろそろ諦めたほうがいいよ」

昨日、コーチと話していたときに言われました。
「かずくんはさー、目先のやりたいことはあるけど、中長期的なやりたいことがなかなか見つからないんだよね。それがわからないから旅をしてると思うんだけど、中長期的などうしたいをもたなければならないっていう思いこみ、そろそろ手放してみたら?」

うわーとおもいました。
僕の中に、【この人生を何のために使うのか?】という問いがあります。
ずーーーっと考えてきて、しっくりくるものが見つからず、最近特にもやもやしていました。
もやもやの原因のひとつは、この問いに対して答えを出さなきゃという焦りと、自分がどうしたいをもたない自分はよくないという思い込みでした。
自分がどう生きるか、自分の使命をもって生きる人はとても素敵に見えるので、自分もそうなりたいと思ってはいるのですが、それが逆に自分へのプレッシャーとなって「明確で具体的な答えを持っていない自分はよくない」に変わっていたように思います。

人生の大きなテーマを決めて、やりたいことや成し遂げたいことに邁進する人もいるけど、そうではなく、そういった大きなテーマをもたなくても自分の好きなことをやってまわりにとってもいいインパクトを与えている人もいます。
自然体で無理がなく、気持ちよく生きている人たちです。

問いを持つことと、答えをもつことは違うようです。
問いをもった瞬間に、早く答えがほしくなるし、答えがない状態にステイするのは気持ちが悪いのです。
でも、答えは探そうとしても見つかるものではなく、気がついたら答えを自分がもっていた、そんな類のものにも思えるのです。

答えを見つける、探すを繰り返すと、逆に持ってないことがフォーカスされて、持ってないこと自体がよくないことのように思えて自信をなくすというプロセスを繰り返しているような気がします。

こうであらねばならない、こうすべきという自分への思い込みがあるほど窮屈でしんどいなあと思っています。
こうであるべしは、そうではないときにそうではないことを責め、そうではない自分を責めることにつながってしまいます。

やりたいことがあってもなくてもいいし、自分の使命や大きなテーマだってあってもなくても、それ自体になんの意味もなくて、どっちでもいいのかもしれません。
そこに自分の解釈で、ないことに対して焦りや自分を責めるという矢印が加わることが、余計自分を小さくしていくようなそんな気がします。
やりたいことがあるないと、パートナーがいるいないはなんだか似ている気がします。
ある方がいい、ないことはよくないという思いこみは、めぐりめぐって自分を小さくしていくような気がします。
自分だけではなく、周りの人に対してもその思いこみを前提に関わることもまた、その思いこみを強化しまわりの人にも伝染させているのかもしれません。

あってもいいし、なくてもいい。
あることをよしとする思いこみの呪縛を手放した先に、自由な選択があるような気がします。

自分を満たすというこの旅は、未だにどこにたどり着くのかわかりませんが、ちょっと先のどうしたいを手がかりに自分に正直に素直にやりたいことをやるというところにシンプルに追いかけて行きたいと思います。

今日から一ヶ月ほどキューバに行きます。
ほとんどインターネットが使えなかった国キューバ、アメリカからの経済封鎖により独自の進化を遂げたキューバの文化と人に触れること、世界のどこに行っても同じものが買えるグローバリゼーションの波を受けずに、数十年を過ごしてきた国の空気に触れてきたいと思います。
キューバの後は、ずっと行きたかったスペインの巡礼の道を歩く予定です。
まだ旅の資金のめどはたっていないですが、12~3月くらいにもう一度南米に戻ってパタゴニアを自転車で旅をしたいなと思っています。
僕にとっての少し先の本当にやりたいことはこのあたりまでしかみえていませんが、自分のやりたいことを実現できるように動いていきたいと思います。

特にスペインの巡礼の道の後は、どうなるか自分でもわかりませんが必要なことが起きることを信じていたいと思います。

「かずくん、そろそろ諦めたほうがいいよ」
という言葉は、自分がどう生きたいかを持たなければならないという思い込みをそろそろ手放した方がいい、もっと自由でいいんだよと、そんなメッセージに思えます。
世の中の誰かの役に立つ方がいい、自分のやりたいことだけやってたらいけないという声が、繰り返し自分を縛ろうとしますが、ただただシンプルに自分のやりたいことを一生懸命生きるという生き方を実践していきたいと思います。

昨日、メキシコのカンクンでセノーテに行ってきました。
透明度の高い水の中、神秘的でした。