旅するコーチのblog

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僕は誰かの役に立てているだろうか?

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僕は誰かの役に立てているだろうか?

ふとそんな問いが思い浮かびました。
そして、同時に、誰かの役に立つことがよしとされて、役に立たない自分をよしとはしない自分がいることにも気がつきました。

昨日、友達と話している時に、ある人のことを教えてもらいました。
その人は、いろんな美容師、理容師さんの師匠とも呼べる方で、自分の体、時間を惜しみなく後輩育成、業界の健全化のために使っているという方でした。
来るもの拒まず、去る者追わずで、自分にできることを、楽しみにながら、無理せずにただただ与えるという方だそうです。
その人の今年(2016年)の予約はすでに埋まっているのだそうです。まだ、今年が始まって10日ですよ!
予約が取れなかった人はそのお師匠さんの弟子と呼ばれる人たちのお店に予約を入れ、髪を切ってもらうそうです。
髪を切るということを、ただの行為ではなく、お客さんとのコミュニケーションととらえているように感じました。
人との触れ合い、心の触れ合いを大切にしているのだそうです。
かつては、複数の店舗を経営していたその方は、今ではすべてのお店をゆずり、自分一人でお店をやっているそうです。
おきゃくさんといっしょにお店の掃除をし、おきゃくさんが自分たちで予約の管理帳に名前を書き、おきゃくさんと共にパーティを開くそうです。
おきゃくさんと、理容師という関係性ではなく、ゆるくつながる仲間、そんな関係性を話を聞いていて感じました。
その理容師さんのおきゃくさんだろうが、他の美容師さんのおきゃくさんだろうが分け隔てなく人と会い、接しているのだそうです。
理容師としての技術が抜群に優れているのも、その人の魅力だそうですが、その人の人間性や人としての在り方が、多くの人を惹き付け魅了するのだと感じました。

ひとつのことを極め、邁進し、それをまた誰かに伝え、伝承していくという生き方に憧れをもちながら、きっとこれも隣の芝が青く見えているんだろうなと思います。

その人は多くの人の役に立っているように見えますが、きっと本人は役に立ちたいと思ってやっているというより、好きだからやっているし、恩返し、恩送りのマインドでやっているんだろうなと思いました。
役に立ってるから満足を得るとか、役に立ってない自分がよくない、なんてことも思わずに、ただ、自分ができることを自分ができる範囲でしているだけなんだろうなと。
それも見返りを求めずに、与え続けるから、自然と周りが恩返ししたくなったり、人が集まるのだろうなと思いました。

冒頭、僕の役に立てているだろうか。の問いに、つい、「いやいやいろんな人の役に立っているよ」、と優しい声が聞こえてきそうですが、そもそも役に立っていようがたっていなかろうが、自分の好きなことをやり続け、表現し、自分ができることを誰かに送っていくことが大事だし、ありがたいことのように思いました。

あえて、自分にこたえるなら、そんなこと気にせずに、好きなことやったらいいし、今できることを重ねたらいいよ、っていう感じでしょうか。

 

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昨日は、コーチングを3人、お昼ごはんにめっちゃ美味しいごちそうを食べ、プリンをいただき、ザッハトルテを食べ、表参道のおされお蕎麦屋さんでおいしい和食に舌鼓をうち、23時から岐阜から東京にきていた友達と、夜な夜な語るという豊かな一日でした。農業と養豚をがんばり、6年間必死にがんばってきた姿を見ているので、うまくいきかけていることに嬉しくもあり、次の目標のためにもがいている姿もまた応援したくなる大切な友人です。

 

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(こういう充実した日だけ自分のスケジュールを公開しているあたり充実している忙しい人だと言う風にみられたい自分がいるような気もします笑)そうでもないですよ。ふだん。